猫の健康寿命を長く保つために、日頃から体の状態や様子を観察することは、飼い主に課せられた使命です。猫は言葉で体調が悪いことを飼い主に伝えることはできません。ポイントを覚えて、猫の健康チェックを習慣にしましょう。
猫の食欲をチェックする
猫に与えているキャットフードの量を日頃から調整して、健康や体重管理をすることが大切ですが、急に食べる量が減ったり、逆に急激に食べる量が増えたりしたときには注意が必要です。食欲に変化があったときには、何か理由があるはずです。ただ、同じフードを食べ続けたことで飽きたのか、それとも病気なのかを素人が判断するのは難しいので、不安な場合は動物病院に相談してみましょう。
猫のトイレ状況をチェックする
猫の排出の回数や量、排出物の状態をチェックすることも日頃から習慣化したいポイントです。健康な猫であれば、一日におしっこを2~3回、ウンチを1~2回程度します。おしっこなら1日以上、ウンチなら3日以上排出されない場合は動物病院をたずねてください。また、下痢や尿の色の変化が見られたときも病院に相談しましょう。
猫の活動量をチェックする
猫は品種や性格によってそれぞれ活動量に差があります。普段から、愛猫がどれくらい活動して遊ぶのか様子を見てあげてください。急に動くことを嫌がったり、遊ぶ時間が減ったりしたときは注意が必要です。どこか痛いところがあったり、体調が悪い可能性もあります。
猫の体の状態をチェックする
猫の健康状態を把握するために日頃から猫とのスキンシップを心がけて、体の状態をチェックする習慣をつけることをオススメします。ブラッシングや爪きりをするとき、または猫から甘えてきたときに実際に触ってチェックしてみましょう。体のパーツごとにチェックしたい項目をまとめます。
・目のチェック
目が開かない、目がかなり充血している、目を痛がっているなどの症状が見られる場合はすぐに動物病院を受診しましょう。涙や目やにが多い場合もなるべく早く受診してください。
・耳のチェック
異臭がする場合は、すぐに受診が必要です。かゆがっていたり、中が汚れている場合は様子を見て受診してください。
・口のチェック
呼吸が乱れていたり、おかしな呼吸をしている、よだれがひどく出ている場合は、すぐに動物病院に行きましょう。くしゃみをする場合は、部屋のホコリに反応した可能性もありますが、ひどく続く場合は受診してみましょう。
・鼻のチェック
鼻血が出ているときは、すぐに受診してください。猫が起きているときに鼻が乾いていたり、鼻水がひどく出ているときも相談してみましょう。
・お尻、陰部のチェック
肛門周辺に白い粒状のものが付いていたり、陰部をひどくなめるときには動物病院に相談してください。
・足のチェック
動いたり、触ったりすると痛がる、または歩くときに足を引きずっている場合は、どこか怪我をしているかもしれません。動物病院で相談しましょう。
・お腹まわりのチェック
お腹が異様に張っている場合は、すぐに受診が必要です。日頃からチェックしておきましょう。
・被毛、皮膚のチェック
かゆがってずっと同じ場所をなめていたり、フケが出ている、脱毛が見られる、しこりがあるなどの症状がある場合は、なるべく早く動物病院に相談しましょう。