猫

子猫の離乳の時期と猫の嘔吐の症状・原因・危険性

猫は生後間もない時期は大変デリケートでストレスや環境の変化にも敏感です。

そのため離乳や親猫からの引き離しには十分に配慮をしつつ、慎重に進める必要があります。

生後一カ月は母乳とキャットフードの混合時期

生後一か月ごろは徐々に子猫の活動が活発になり、様々な物へ関心を示す様になります。中には母猫の視界から外れた場所まで冒険に出る猫もいます。

この時期、徐々に乳歯が生え始め、母猫が授乳を嫌がることも増えていきます。その結果空腹を満たすために自ら進んで葉は猫と同じキャットフードを口にしたり、子猫用フードを口にすることが増えていきます。

発育の早い子猫の場合、専用にふやかしたフードではなく母猫と同じ硬いドライフードを好むこともあります。

この時、子猫の食事を人間が介入しコントロールする必要はなく基本的には全て母猫に任せておきます。

一方で発育が遅くまだ完全母乳を好む子猫もいます。

一部のブリーダーの中には母猫の産後の回復を早めるためにと授乳期間をあえて短くするという手法を提唱する方もいます。この方法は必ずしも成功ではありません。

十分な量の母乳を飲むことが出来ないことで子猫は発育不良を起こし、母猫は乳腺炎やホルモンバランスを崩すこともあります。

離乳は人間が介入をしなくても母猫、子猫だけで必ずスムーズに進めることが出来るので安心して見守ることが大切です。

母猫への過剰な手伝いは不要

産後間もない時期の母猫は十分な食事をすることも出来ず、人間から見ると何かと不安に感じるものです。特に初めての出産の場合、つい人間が手助けをしてあげたいと思いがちです。

でも人間が介入をすると親猫はその本能から育児の全てを放棄することがあります。自身の子猫が授乳のために近寄っても威嚇したり、あえて遠ざかることもあり完全に子猫を受け付けないようになります。

これでは子猫の発育不良はもちろんの事、免疫力も低下しかえって危険な状態に陥ります。

一旦母猫が育児放棄をした場合、その後どんなに子猫と母猫だけの空間を作っても母猫の姿勢が変わることはありません。

育児放棄をした母猫の元に子猫を置くことは栄養失調や事故の危険があり正しい方法ではありません。

ワクチン接種は50日以降

ペットショップでは子猫の販売を生後50日前後から開始します。このタイミングは子猫に混合ワクチンを摂取し、その効力を期待できるタイミングと合わせて決められた月齢です。

ただ生後50日は発育の面では非常に早く必ずしも安全なタイミングとは言えません。子猫の離乳は必ずしも一律の日数で区切ることが出来ないのでそれぞれの発育状態や母猫との関係性を見極めたうえで時期を決めてあげましょう。

離乳が完了とする目安は下記です。

・子猫が自力で食事を出来ること

・母猫が不在でも不安そうな声を上げることがないこと

・母猫不在の部屋でも眠ることが出来ること

・自分でトイレで排泄をすますことが出来ること

・人間を過剰に警戒することがないこと

子猫が母猫の姿を常に追い求め、母猫の元で寄り添い眠る間はまだまだ心身共に離乳の時期ではありません。十分に余裕を持った離乳はその後の発育にもよい影響を与えるので焦らず見極めることが大切です。

猫はよく吐く

健康な人間の頻度に比べると、猫はかなりよく吐きます。あまりによく吐くので、そのうち特になんとも思わなくなってしまうのですが、もしかしたら安全な嘔吐ではなく病気のサインなどの危険な嘔吐かもしれません。

安全な嘔吐とは

・エサを食べた直後に未消化のエサを吐く
・吐いた後も吐いたエサをまた食べようとする
・空腹時に白いあわ(胃液)や、黄色い液体(胆汁)を吐く
・草や毛玉が混ざった液を吐く

猫自身も、吐いた後も元気そうにしている。排泄もいつも通り、体重の増減などもなければ安全な嘔吐と思って大丈夫です。

それでも、カッコンカッコンとお腹を波打たせて嘔吐する姿は苦しそうで、見ているのがつらいですよね。なるべく嘔吐しないための対策は、
・食事の感覚を短くして、空腹状態をつくらない
・回数を増やすぶん1回に与える量を減らし、一気食いを防ぐ
・ブラッシングをこまめにして毛玉がお腹にたまらないようにする
などの方法があります。

危険な嘔吐とは

・嘔吐の頻度が上がった
半日から1日の間、水やエサを与えないでいても2回以上嘔吐したら病気の疑いがあります。

ほかにも、
・食欲にムラがある
・便秘、軟便になった
・痩せてきた
・嘔吐物に血が混じる、異物が混じる
などが変化がみられた場合は、注意が必要です。

誤食による嘔吐はすぐ病院へ

吐く、吐こうとしているのに大量のよだれだけが出てくる、急にエサを食べなくなるなどの場合は誤食の可能性があります。時間が経過すれば、そのぶんお腹の中へ入っていってしまうので、時間との闘いです。早急に動物病院へ連れていくようにしてください。

嘔吐で疑われる病気とは

誤食の疑いのほかにもすぐに診察を受けたほうが良い状態に下痢、発熱、痙攣などがあります。

くり返し嘔吐する場合は、腸閉塞、腎不全、腫瘍、寄生虫、腸重積などの病気が疑われます。また、よだれが嘔吐とともに多い場合は消化器に異常があると考えられます。特に怖いのが、オス猫に多くみられる尿道閉塞による尿毒症による嘔吐です。いずれにせよ猫の様子と、嘔吐物に異変はないかをしっかり観察し、少しでも気になる点があれば診察を受けるようにします。

フードへのアレルギー反応の場合も

そのほかの嘔吐の原因として、フードへのアレルギー反応の場合もあります。嘔吐のほかに皮膚に発疹がある、かゆそうによく皮膚をかくなどの様子が見られるようならアレルギーの可能性があります。

アレルギーの原因は一般的なフードに使われているトウモロコシなどの穀物や、含まれている添加物と思われます。穀物不使用やグルテンフリー、無添加と表示してあるフードに切り替えてみてください。

猫にとって嘔吐は日常的な生理反応

猫が頻繁に嘔吐するのは、嘔吐反射といい喉の奥に刺激があった時に「おえっ」となる反応が弱いからとされています。野生ですと丸ごとの小鳥やねずみを、ほかの生き物に盗られないように急いで食べる必要もあるので、よく嚙んで食べる余裕がなくほぼ丸呑みにしなければいけない時があるからだと思います。

一気食いするということは、時には食べるべきではなかった物が混じっている場合もあるので、そういう場合に体外に排出できるようになっているシステムが嘔吐なのです。

また、食べ過ぎで嘔吐してしまうのは、これもおそらく野生の名残で「食べられる時に食べておこう」と食べるものの、胃の要領をオーバーしてしまった場合に「やっぱり、ダメだった~」と吐き出すものと考えられます。

以上のような嘔吐でも日常的な生理反応のものと、病気の疑いなどがある危険なものとの見極めのしかたを日頃から頭に入れておいて、いざという時に役立てられるようにしておいてください。

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