猫は気まぐれで好き嫌いが激しいとはよく言われる事です。確かに猫は動物の中でもトップクラスにグルメと言われ、食へのこだわりが強い傾向があります。
市販のキャットフードを愛猫用に購入する場合、猫が喜び、毎日食べてくれる製品を選ぶことは意外に難しく、多くの飼い主が試行錯誤を繰り返しています。
ここではキャットフード選びの基本の3大原則をご紹介させていただきます。
動物性タンパク質が主原料であること
実は猫は完全肉食性の動物です。
猫と言えば好物は魚とおもわれていますが決して魚に限らず肉も大好物です。
反面、穀類を摂取する必要性がない体質であることからも穀物はあえて好みません。
市販のキャットフードを選ぶときは、パッケージ記載の原材料表示欄を確認し先頭に記載されている項目が肉や魚であることを確認しましょう。
中には先頭記載の項目が穀類の場合があります。このような製品は穀類に動物性油脂で風味をつけ肉や魚に似た味に加工をしているにすぎないので、開封後風味が飛ぶことで猫は感心を示さなくなり、食欲不振を招きます。
また栄養面でも必須栄養素である動物性タンパク質の欠乏をおこしかねないのでお勧めできない製品です。
風味が強く、猫の食欲を刺激すること
猫は食べ物の風味で食べるかどうかの判断をしています。
そのため大容量の製品を購入し開封後時間が経っている場合や安価で風味の強い製品を敬遠することがあります。
キャットフードは開封後密閉容器で保存し出来る限り風味を保つよう工夫をしてあげましょう。
ウエットフードの場合、冷蔵庫から出し冷たいままでは風味が弱く食欲をそそりません。
ウエットフードは適度に加熱することで風味が強まるので、食欲不振が気になる場合はこの一手間を加えると効果的です。
ただし過剰に風味が強い製品はかえって人口的すぎて猫が敬遠することがあります。
キャットフードを選ぶときは良質な素材で猫の健康に好ましい成分を含む製品を選ぶ事が大切です。
市販の製品でなかなか食欲が安定しない場合は肉や魚を茹でゆで汁をキャットフードにかけるという方法も効果的です。
この方法は風味が引き立ち、適度な温度になることから猫の食欲を多いに刺激することが出来ます。
食べやすいサイズ、食感であること
猫の食事を選ぶうえではキャットフードの食べやすさもとても大切です。
市販のキャットフードは粒のサイズや形状をメーカー各社が独自の工夫を凝らし発売しています。
一見同じよう見えていても粒サイズを比較するとそれぞれの違いの大きさに気が付きます。
猫によって粒の形状やサイズの好みは異なるので、サンプルなどを活用しお気に入りのキャットフードを見つけてあげましょう。
ウエットフードを与える場合、猫本来の食性を刺激するためにも適度な食感が残る製品がおすすめです。大振りな肉や魚を噛みながら食べることで猫は満足感を覚えます。
また年齢が上がるとともに食へのこだわりが強くなることもあります。
これは加齢によって嗅覚の機能が低下した事や歯や口内のトラブル、消化機能の低下などが関係しています。
愛猫の食欲が気になる場合は年齢にあった食事が出来るよう柔らかい製品や粒の小さい製品を上手に取り入れ様子をみてあげましょう。