せっかく猫と暮らすなら、飼い主としてなついてほしいものです。猫が喜ぶスキンシップのポイントを覚えておけば、より愛猫との絆も深まります。スキンシップの重要性や猫が喜ぶポイント、嫌がるポイントをご紹介します。
猫とのスキンシップの重要性
猫にとって信頼できる飼い主や一緒に暮らしている猫仲間とのスキンシップは、まるで母猫になめてもらっているのと同じように心地よく感じるといわれています。なでてあげて気持ち良さそうな表情をしていると、より愛猫を愛おしく感じるものです。スキンシップは猫と一緒に暮らす上で大切なコミュニケーションになります。
また、日々のスキンシップで猫の健康状態を把握するのも飼い主にとって重要な努めです。スキンシップを通して、猫の目や鼻、耳、毛並みや皮膚の状態などを常に確認しているとちょっとした変化や異常に早く気づくことができます。
猫が喜ぶスキンシップのコツ
人間でも、気分が乗らないときに話しかけられたり、長時間拘束されると疲れてしまいますがそれは猫も同じです。人間の都合で無理やりスキンシップをはかるのは、猫に嫌われてしまう原因にもなります。
猫が熟睡しているときや食事中に触るのは避けましょう。猫がリラックスしている時や甘えてきたときが喜ぶタイミングです。また、猫によって優しくなでられるのが好きな場合や、強くなでられると気持ち良いと感じる場合と様々です。愛猫の反応を見極めて、喜ぶなで方を見つけてあげてください。また、最初は喜んでいたとしても、次第にしっぽをバタバタさせたり、抱っこをしていて手足を突っぱねたりすることがあります。これは、もう解放されたいというアピールなので、自由にさせてあげましょう。
猫がなでられると喜ぶ部位
猫は、基本的に自分がグルーミングできない場所をなでてあげると喜びます。気持ち良い部分をなでてあげると喉をゴロゴロと言わせて喜んでくれるかもしれません。
・耳の後ろ側…自分でなめられない耳の後ろや後頭部は、なでてあげると猫がリラックスできるポイントです。
・おでこ…猫は甘えたいときにおでこを押し付けてくることがあります。甘えるしぐさをしてきたら、おでこをなでてあげたり軽く指圧してあげると気持ち良いようです。
・頬…猫の頬には、ニオイを分泌する臭腺があります。ここを毛の流れに沿ってなでてあげると気持ちいい表情を見せてくれます。
・あごの下…多くの猫があごの下をなでてあげると、喉を鳴らして喜びます。自分でグルーミングできない部分でありながら食べカスが残っていたりしてむずがゆい部分でもあるので、ぜひなでてあげましょう。
・背中…人に慣れている猫であれば、背中を優しくなでてあげると喜びます。首から背骨と毛並みにそってなでてあげたり、軽くマッサージしてあげてみてください。
猫がなでられると嫌がる部位
嫌がる部分は、猫によって様々ですが、一般的に猫が嫌がる部位をご紹介します。
・しっぽ…しっぽには細かな神経が多数あるため、とても繊細な部位です。しっぽをしつこくさわると猫は嫌がります。
・お腹…お腹は猫にとって急所です。内蔵が近く触ると怒って噛み付いたりする危険もあります。逆に、自らお腹を出してゴロンとしてくる場合は、飼い主をとても信頼しているサインでもあります。
・肉球…肉球は柔らかな感触でつい触りたくなってしまいますが、猫にとってはとても敏感な部位です。
・腰…腰まわりは、猫によって嫌がる場合と喜ぶ場合がはっきり分かれる部位でもあります。ポンポンと軽く叩いてあげるようになでてお尻を突き上げるようであれば喜んでいるので、なでてあげて大丈夫です。