猫と人が楽しく暮らすために、部屋の環境を整えることは大切です。環境が整っていないと粗相やトラブル、思わぬ事故につながる恐れがあります。
猫と暮らす部屋で気をつけたいポイントをご紹介します。
猫を飼う部屋は広めがおすすめ
単頭飼いの場合は、ワンルームでも十分飼うことが出来ます。
多頭飼い場合は、追いかけっこをしたり、取っ組み合いをしたり、多頭飼いでの遊び方を猫たちが行うため広いスペースを用意しておくと、猫たちがストレス無く過ごせます。
どちらの場合も、思いっきり走るためのスペースが用意出来るとよいです。
猫にとって家具の配置も重要
「猫は高いところが好き!」はよく知っている方も多いと思います。猫にとって上下運動出来るスペースは大事です。家具の配置は、猫がジャンプしやすいように低い家具~高い家具の並びになるように意識して配置してみましょう。
単頭飼いの場合は、階段になるように配置することを意識していただければよいですが、多頭飼いの場合は、上る場所を2ヶ所以上作ることを意識しましょう。理由としては、猫同士の相性次第では片方の道が封鎖されることで、お気に入りの場所にいけなくなり、ストレスから粗相につながることがあるためです。人がいる時は、仲良くしているから大丈夫と思っていても、見えないところでは仲が悪いこともあるため、意識しておくことが大切です。
猫はひなたぼっこが大好き
猫にとってひなたぼっこはとても大切な役割があります。ビタミンDやカルシウムなどの栄養素の吸収率を上げる他、紫外線による殺菌効果や睡眠の質を良くする、体温を保つために役立つなど様々な猫にとってのメリットがあります。猫にストレスを与えない部屋作りには日光浴は大切なことなのです。
猫の快適な室内温度
猫にとって快適な温度は18℃~28℃くらいです。
夏場は30℃を超える時は注意が必要です。猫用のベッドを日陰に置く・エアコンで室温を下げるなどの対策をしましょう。冬場は、18℃を下回るため、エアコンやヒーターが必要になります。エアコン・ヒーターを使う際は、乾燥しすぎないために加湿器もしようすること、ヒーターはずっと上に乗っていると低温やけどなども考えられるため、使用する際は注意しましょう。
猫と一緒の部屋での給水スポット・トイレの数や場所
給水スポットは1ヶ所だけでなく、数ヶ所に用意しましょう。これは、猫が足をかけてこぼした際に飲めなくなる恐れがあるためです。ケージを用意しているのであれば、ペットボトル式の給水スポットを用意しておくのも良いでしょう。
トイレの数は猫の数+1を用意しましょう。ここで、注意してほしいのは、横並びにトイレを設置しないことです。横並びに設置しておくと、仲の悪い子がトイレの周辺にいるとトイレが使用出来なくなり、粗相につながってしまいます。トイレを設置する際は、スペースの限界もあると思いますが、1ヶ所ではなく離れた場所に置いてあげるようにしましょう。また、配置する際は、あまり騒がしくならない、落ち着いた場所を選んであげましょう
猫のおもちゃにされてしまう電化製品などのコンセント類
同じ部屋の中にテレビや電話などのコンセントがある場合は、コンセントカバーを必ずしておきましょう。猫は動くものを獲物だと認識するため、コンセントなどが揺れると飛びかかったり、噛みついたりします。猫自身が感電してしまう以外にも漏電につながるため対策は重要です。可能であれば、猫の過ごすスペースにはコンセントのあるものを極力置かないようにするとよいでしょう。
意外と忘れがちな猫にとって危険なオブジェ
お部屋に置いた観葉植物は、案外忘れやすい危険なものです。特に、種類によっては中毒を起こすものもあります。例えば、育てやすくポピュラーなポトスは、急性腎不全を起こす可能性があったり、多肉植物は意識障害や呼吸困難になったりするものもあります。また、ユリ科の植物は、植物を食べる以外にも花粉を口にしただけでも尿毒症になる危険性が高いため、猫のいる空間には絶対に置かないように気をつけてください。
猫と楽しく暮らすために、今回は一般的に猫と暮らすために気をつけたいポイントをご紹介しました。猫の種類によって、この他にも気をつけたいポイントもあるので、快適に過ごせる空間を作って、猫との楽しい時間を送れるようにしていきましょう!