猫

猫のアレルギーや症状と猫の睡眠時間が多い理由

増加傾向にある猫のアレルギー疾患

「猫」「アレルギー」と2つの言葉を聞くと、「猫が原因で人間がくしゃみや咳など出るアレルギー」が頭に浮かぶと思いますが、そうではなく、猫自身も何らかのアレルギー原因物質(アレルゲン)によってアレルギー反応が出る、という話です。

しかも、人間のアレルギー患者が増えていることはよく知られていると思いますが、猫も近年アレルギーを発症することが増えてきています。キャットフードに含まれる保存料や着色料などの人工添加物や、室内飼育の増加など生活環境の変化が一因であると考えられています。

猫のアレルギー反応

猫がアレルゲンに触れてアレルギー症状が出ると、このような行動や様子が見られます。
・皮膚の不調(かゆみ、あかみ、外耳炎など)
・呼吸器の不調(くしゃみ、咳、鼻水など)
・消化器の不調(下痢、排便の増加、お腹が鳴る・張る)

人間のアレルギー反応と同じようなものです。猫は話すことができません。こういった様子の変化を日頃から気付くことができるように観察しておくことが大切です。

アレルゲンと対策

・ノミやダニなど
特に外への行き来がある猫には注意が必要です。寄生しているようなら、シャンプーや薬で駆除します。

・金属やプラスチック(接触性アレルギー)
カーペットの繊維や、首輪、プラスチック製の食器に触れることでアレルギー反応が出ます。触れた部分にかゆみや赤みが出ることが多いようです。

・花粉やハウスダスト(吸引性アレルギー)
咳やくしゃみが多いなら、このアレルギーの可能性が高いです。部屋のまめな掃除(特に拭き掃除)、換気、空気清浄機を設置することで対応します。

フードのアレルギー反応には

フードが原因のアレルギーの場合は、食後30分ほどで症状が出ることが多いです。口の周りや全身のかゆみ、消化器に反応が出ることもあります。

猫がアレルギーを起こす原因となる食物には牛肉、魚、鶏肉、乳製品、とうもろこし、小麦が多いという研究結果があります。

ただ、牛・鶏肉や魚など猫が野生化で本来自然と食べるものも含まれているので、この食材が直接悪いというわけではなく、キャットフードとして使われている原材料の質や鮮度、添加物による肝臓や腎臓の機能の低下が蓄積していくことと、長年同じキャットフードを食べていることがアレルギーを発症する原因だと言われています。

対策としては、アレルゲンになりやすい食材を使わずに作られているアレルギー対応フードを与えることになります。ただ、穀物不使用のグルテンフリーというフードが合えばよいのですが、たんぱく源である肉や魚がアレルゲンの場合はなかなか難しいので、獣医師と相談しながら合うフードを見つけていくのが良いと思います。

アレルギーにならないようにするには

一度発症してしまうと完治は難しく、出てきてかゆみを塗り薬で抑えるなど、対処療法になってしまうので、なるべく発症しないような環境を作っておきたいところです。また、アレルギーになる原因は環境だけでなく遺伝性のものもありますので完全に予防することは難しいですが、できる限りのことはしたいのが親心ですよね。

フードに関しては、
・同じ種類のものを与え続けない
・保存料や着色料など人工添加物が使われていないものを選ぶ
・なるべく質の良いフードを与える
・グルテンフリーのフードを与える
などの方法があります。ほかにも、「手作り食にする」という方法もあります。アレルゲンが特定されている場合は良いかもしれませんが、総合的に栄養バランスを摂ることは難しいので、あくまで補助的に与えると良いでしょう。

ほかには、
・ストレスを与えない
・部屋の掃除、食器を清潔に保つ
・室内の温度、湿度を快適に保つ
・休養をしっかり取れる静かで快適な寝床を与える
など、基本的なことですが、毎日の生活をどう過ごすかがアレルギーだけでなくほかの病気や健康に対して強い体を作る基本になります。

ふと猫の様子を見てみると、寝ている姿ばかりを目にします。さっきも寝ていたのにご飯を食べたらまた寝ている、ということがほとんどですが、なぜ猫はこんなにも睡眠時間が長いのでしょうか。猫は1日にどのくらい寝ているのか、なぜ睡眠時間が長いのか、ちょっと気になる猫の睡眠についてみていきましょう。

猫の睡眠時間は人間の約2倍

人間の睡眠時間は個人差がありますが、だいたい6時間から8時間程度という人が多いです。一方猫の平均睡眠時間は、成猫で14時間、子猫や老猫は19時間とかなりの時間を睡眠に当てています。人間の約2倍も睡眠時間が長いことになります。まとめて数時間寝続ける猫もいますが、ちょこちょこ起きて寝返りをしたり、水を飲みに行ってまた寝たりする猫もいます。猫の睡眠時間の長さは個体差がありますが、多くの猫は1日の3分の2ほどを睡眠時間に費やしているのですから、いつ見ても寝ているはずです。

睡眠時間が長いのは本能の名残

猫は肉食動物で、もともとは野生で小動物などを捕って食べていました。ライオンやトラなどを思い浮かべてもらうとわかりやすいですが、肉食動物は一度狩りに成功しても次成功する保証はありません。今回は運よく狩りに成功したけれど、もしかしたらこの後数日は何も食べられないかもしれないのです。むやみに狩りをして失敗が続いてしまえば、体力が尽きて命を落としてしまうリスクもあります。そのため肉食動物は、数日何も食べられないかもしれないということを想定して、体力を温存するために1日の大半を寝て過ごすのです。猫もこういった本能の名残があるため、イエネコとなった今でも睡眠時間が長いといわれています。

熟睡していないから睡眠時間が長い

「ぐっすり寝ているな」と思っても、ちょっとした物音で猫は目を覚ましてしまいます。猫はぐっすり寝ているように見えても、実は眠りがとても浅いのです。睡眠は眠りの浅い「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」があります。人間の場合ノンレム睡眠が約8割がノンレム睡眠で、全体の睡眠時間の大半をぐっすり眠っていることになります。猫の場合人間の睡眠とは真逆で、ノンレム睡眠が約2割ですので、睡眠時間の大半が浅い眠りというわけです。眠りが浅いとリラックスできていないのでは、と思うかもしれませんが、イエネコの場合は眠りが浅くてもその分睡眠時間を長く取っているので問題ありません。

平均寿命が延びたのも安定した睡眠時間を確保できるから

イエネコの平均寿命は10年前後とされていましたが、近年は15年以上生きる猫も増えてきています。これはフードや医療が進歩したということもひとつの理由ですが、睡眠時間が安定していてしっかり確保できるということも大きな理由となります。猫が長生きできるかどうかは、質のいい睡眠がとれているかどうかということも重要だといわれています。完全室内飼育の猫は飼い主を信頼しているので、安心して眠ることができます。室温も安定していますし、寒ければ毛布などにくるまって快適な環境で眠りにつくこともできます。猫に長生きしてもらうために、安心して眠ることができる環境を提供してあげることも、飼い主の務めなのかもしれません。

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