猫を完全室内飼いにしているから安全、と思い込んでいませんか? 室内は確かに外で生活するよりもリスクは少ないかもしれませんが、思わぬところで事故がおきてしまうこともあります。猫を室内で飼うにあたっての注意点を確認しましょう。
猫の誤食を予防しよう
猫の誤食は、室内飼いでも注意しなければならない点です。実際の事故例を見てみましょう。
・キッチンの三角コーナーに捨ててあった玉ねぎの皮や包装フィルムを食べてしまった。
・こぼれていた洗剤や薬品の上を歩いてしまい、グルーミングによって舐めてしまった。
・猫にとって危険な観葉植物を食べてしまった。
こういった誤食で猫が体調を崩してしまい、病院に駆け込むケースは少なくありません。三角コーナーの生ごみは放置せずすぐに片付けましょう。最近では、ふたつきの三角コーナーも発売されています。また、洗剤や薬品は猫は入れないスペースに保管し、なるべく猫の生活スペースでは使わないようにします。観葉植物も、猫の健康に害のないものを選んでください。ご自身で判断が難しい場合は、観葉植物や切花などを猫の生活スペースに置くことを避けてください。
猫の水に関する事故を予防しよう
猫の水に関する事故がおきやすいのが、バスルームです。たくさんの水が残っている浴槽に猫が落ちてしまうと、自力で脱出するのが難しく溺れてしまいます。ですが、蓋を開けっ放しにしておくと、猫は水表面の波紋に興味を持って遊ぼうとしてしまいがちです。中には、浴槽の水を飲もうとして落下してしまい、溺れてしまうという事故もあるようです。
こういった事故を予防するために、浴槽の水は常に抜いておくのがオススメです。張ったままにしておく場合は、蓋をしっかりしめて、バスルームに猫が入れないようにしましょう。
猫のひっかかりや宙吊り対策を
猫の爪は、室内にある布類に引っかかりやすく、宙吊り事故を起こす危険があります。また、首輪をしている場合も宙吊り事故に注意が必要です。実際の事故例をご紹介します。
・遊び盛りの猫が、カーテンに上って爪が引っかかり宙吊りになってしまった。
・首輪が高い位置にある突起物に引っかかり首吊り状態になってしまった。
爪が引っかかってしまうことの予防策として、こまめに猫の爪を切ってあげることが有効です。普段から爪きりに慣れさせておくことが重要になります。また、爪がひっかかりにくい、つるつるした素材のカーテンを選ぶこともオススメです。首輪に関しては、強い力が加わると自然に外れる安全首輪の着用をすることで、事故がおきる可能性をなるべく減らしましょう。
猫の感電対策をしよう
猫によっては、家電製品などの電気コードをおもちゃと認識してしまい、かじるクセがついてしまうこともあります。かじってコードがむき出しになってしまうと、感電の恐れがあります。ひどい場合は大ヤケドを負ってしまったり、ショック状態に陥ることもありますので、対策が必要です。
猫がかじってしまうコードには、100円ショップなどでも扱っている電気コードカバーをつけると猫は直接かじることができないので感電のリスクを抑えることができます。また、家電製品を使わないときや、外出するときにはコンセントを抜いておくのもオススメです。