猫と一緒に寝る場合に気を付けるべきこと

寝室に自由に猫を出入りさせている人ならば誰でも猫と一緒に寝た経験はあるはずです。ただし、猫と一緒に寝る場合には気を留めておきたいこともあります。本稿では猫と一緒に寝る場合に伴う危険について解説します。

猫の生活リズムとヒトの生活リズム

ヒトの睡眠時間は8時間くらいで夜から朝にかけて眠る昼行性です。対して、猫が眠る時間は昼間や夜と不規則で、薄明性(夕暮れや早朝の外が薄暗い時間帯に最も活発となる)です。

以上のことから、猫の生活リズムとヒトの生活リズムは微妙に異なることが分かります。ヒトがまだ寝ている早朝に猫は狩りの時間だと起き出します。お腹が空いているため飼い主を起こすこともあるでしょう。ヒトにとって早朝4時などの時間はまだ熟睡している時間ですので睡眠不足の原因にもなり得ます。

多くの飼い主にとっては猫と一緒に眠る時間は至福のときであると思います。しかし、猫が眠るためのスペースを気にして、安心して入眠できる体勢が取れず寝不足になることも考えられます。また、飼い主が寝ている最中に猫を圧迫してしまう危険もあります。猫と一緒に寝る場合はできるだけ大きいベッドで眠ると良いですね。

人獣共通感染症

ペットからヒト、あるいはヒトからペットに感染する感染症のことを人獣共通感染症(Zoonosis)といいます。

猫の場合、ヒトへの感染源は感染した猫の糞便に含まれるものが多いです。また、猫は自分でお尻を舐めて掃除をするので、外出が多い猫などは過度なスキンシップは控えるようにしましょう。寄生虫が原因の感染症は妊婦の方に感染すると流産や先天的な障害を持つ可能性があります。妊婦の方はトイレ掃除を代わりにやってもらい、トイレ掃除の後は手洗いやうがいをしっかりと行いましょう。

猫は人獣共通感染症の細菌を常在菌として保有しています。そのほとんどが猫にとっては無症状なものでヒトに感染した場合に症状が出ます。

猫と一緒に寝室で寝るときは、猫は信頼を寄せている飼い主を舐めたり、手を使って顔を叩いたりして起こすこともあります。したがって、感染する可能性はまれと言われていますがリスクが有ることを頭に入れておきましょう。

以下、主な感染症を列挙します。

猫の感染症「パスツレラ症」

猫の約100%が口腔内常在菌として持っている細菌が原因の感染症です。主に猫からの噛みつきやひっかきで感染します。また、まれに呼吸器系からの感染です。40歳以上の中年~高齢者が感染しやすいようです。

症状は傷の部分の腫れや痛み、呼吸器系からは気管支拡張症、気管支炎、肺炎が見られ、重症化の例も多いようです。

猫の感染症「猫ひっかき病」

バルトネラ・ヘンセラという細菌が感染源です。猫の体内では赤血球の中に潜みます。ヒトへは猫からのかみつきやひっかきで感染して、猫の血を吸ったノミからも感染することがあります。猫同士ではノミを介して感染します。よく外出する猫が感染率が高いです。

症状は傷口の腫れ、ワキや鼠径部のリンパ節が腫れてきます。まれに重症化することもあるようです。

猫の感染症「カプノサイトファーガ・カニモルサス症」

カプノサイトファーガ・カニモルサス症も猫の約100%が口腔内常在菌として持っている細菌が原因の感染症です。かみつきやひっかき、またはヒトの粘膜を猫に舐められることによって発症します。

発症は極めてまれです。発熱、倦怠感、頭痛などの風邪のような

症状があり、重症化すると敗血症、骨髄炎、多臓器不全に進行して死に至ることがあります。敗血症になった場合の致死率が30%と高い怖い感染症でもあります。

その他の人獣共通感染症

猫の常在菌が感染源のものを取り上げましたが、外から猫に感染するものも多くあります。できるだけ室内飼いをすることでリスクを低減できるでしょう。

まとめ

獣医学界では確率はまれというもののリスクがある感染症があり、猫と寝室をともにしないことを推奨しているようです。

しかし、猫がベッドに入ってきたら拒むのも無理があるというものです。できるだけ室内飼いをするなどで感染のリスクを減らす、寝床を大きくして飼い主のストレスを減らすなどの対策をして、一緒に寝るのが良いのではないでしょうか。

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