猫に多い泌尿器系の病気である尿路結石を知ろう

花王の猫の泌尿器ケア研究会によると病気を経験した猫の2頭に1頭が泌尿器系の病気にかかっているとされています。猫のおしっこが少ないのは腎臓の機能が優れておりで尿を濃くなるまで凝縮するためです。そんな腎臓の働きが弱まると泌尿器系の病気にかかりやすくなってしまいます。

本稿では泌尿器系の病気である尿路結石を中心に解説します。病気や予防策を知っておくことで大事な猫を守ることにも繋がります。

猫の腎臓の機能が優れるが故に病気も多い

猫の腎臓はおしっこを濃縮する機能が優れています。少量の排出で済みますが、おしっこが濃縮されることにより尿路結石の原因である尿結晶を作られやすくなっています。

猫であるが故に泌尿器系の病気が多いことは宿命であると言われています。よって、日頃からのケアが大切になってきます。

猫の尿路結石の原因

尿路結石は普段の猫の食事が深く関わっているそうです。基本的には塩分、ミネラル、脂肪分の多いフードは控えめにしましょう。

病気の原因の尿結晶には種類が2つあります。1つはマグネシウム由来の尿結晶「ストルバイト」です。1歳~6歳までの比較的若い猫に多く見られる尿結晶です。マグネシウムの多いキャットフードは控えるようにしましょう。キャットフードの成分表示が0.08%以下のものを与えると良いそうです。

もう1つはカルシウム由来の尿結晶「シュウ酸カルシウム」です。シュウ酸カルシウムは7歳~10歳の高齢期から老齢期にかけてできやすい尿結晶です。カルシウムの過剰摂取で原因となります。また、成分表示を見るときはミネラルであるリンとの比率が重要になってきます。どちらか一方が過剰に多いと猫の体に異常をきたします。

猫が健康的に暮らしていくためのキャットフードに含まれているリンとカルシウムの比率は、リンを1として1:1.2~1:1.5と言われています。少しカルシウムが多く入っている程度にしましょう。

オス猫の命にかかわる尿道閉塞

オスの場合はメスよりも尿管が細く狭いため、尿路結石になり尿管が詰まった状態になるとおしっこを上手く排出できなくなります。完全に詰まってしまい尿が排出できなくなると24時間で急性腎不全となり死亡してしまいます。それが尿道閉塞です。

また、この症状は食事や運動で尿結晶の対策をしていたとしてもなりえます。突発性膀胱炎は原因が分かっておらず、さまざまな要因が重なり合って膀胱内の浮遊物が詰まるものだと考えられています。このことから、ギリシャ神話に登場するパンドラの箱(さまざまな災いが詰まっているという意味)にちなんで、パンドラ症候群と呼ぶ人もいます。

尿石により尿道閉塞を引き起こす場合ももちろんありますので、日頃からのケアが大切です。猫が粗相を頻繁にする、そのおしっこの量が少ない、目に涙をためていたりしてつらそうであるなどの状態がみられたらすぐ病院に連れていきましょう。

猫の尿路結石の対策

対策としては猫に水をいつでも飲める環境を作っておくことが大事です。水分を多めに摂取しておしっこの量を増やすことにより、排出される尿の濃度が低下して、結晶ができにくくなります。

猫はいろいろなところで水分の補給をします。よく猫を観察して水を飲む場所に複数の水を入れた容器を置いておくと良いでしょう。水は常温の水道水で大丈夫です。

また、システムトイレを設置することで猫のおしっこを簡単チェックすることができます。色が赤色になっていないか、量は適切かをチェックするようにしましょう。色が赤の場合は膀胱炎(炎症を起こし出血)や尿路結石(尿結晶が泌尿器官を傷つけて出血)が考えられます。

このように日頃からケアを行うことで猫を尿路結石の危険から守りましょう。

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