猫の毛づくろいは体をきれいにすることだけが目的じゃない

猫は1日の大半を寝て過ごしますが、起きている間の2割から5割の時間毛づくろいをしています。暇さえあれば体をペロペロと舐めて毛づくろいしているので、「猫ってきれい好きなんだな」という印象を受けます。確かに猫は体をきれいにするために毛づくろいを行いますが、それだけが目的ではありません。体をきれいにすること以外に、どのような目的で猫は毛づくろいをしているのでしょうか。

毛づくろいで汚れやにおいを取る

猫が毛づくろいをするのは体をきれいにすることが一番の目的ではありますが、単に体が汚れたから舐めてきれいにするというわけではありません。猫が毛づくろいをするタイミングは食事の後やトイレの後に必ず行います。猫はもともと小動物を捕獲しそれを食べて生きていましたから、食事の後は手や顔が血などで汚れます。食事によってついた汚れをきれいにし、小動物のにおいを消すために食後に毛づくろいを行います。汚れが付いたままだと鼻や手などの感覚が鈍くなってしまうため、感覚を戻すためにも毛づくろいをしているのです。

気持ちを落ち着かせるために毛づくろいをする

飼い主に怒られたあとや、大きな物音にびっくりした後などに毛づくろいをする姿をよく見かけます。興奮したりイライラしたりしたときに、「大丈夫、落ち着こう」と自分の気持ちを落ち着かせるためにも毛づくろいをします。猫はマイペースで自由気ままなイメージがあるので、ストレスなどなさそうと思われがちです。そんなイメージと反し、猫はストレスを感じやすくデリケートな動物です。ストレスを発散させたり気持ちを落ち着かせるために行う毛づくろいは、「転移行動」と呼ばれるリラックス法のひとつです。子猫の時に母猫から舐めてもらった安心感を覚えていて、その名残でセルフケアをしていると考えられています。

毛づくろいをすることで体温を調節している

猫は寒がりのイメージもありますが、実は暑がりでもあります。人は暑いときは汗をかいて体温調節をし、寒い時は服を多く着るなどして対策をします。猫は汗をかくことも服で調節することもできませんから、唾液によって体温調節をしていると考えられます。暑い日は唾液を毛に含ませてそれを蒸発させることで、体内にこもった熱を発散させます。寒い日は毛づくろいをすることで毛の内側に空気を取り込み保温性を高めます。

ほかの猫に毛づくろいをする意味は?

2匹以上猫を飼っていると、お互いに毛づくろいをする姿を見ることもあるでしょう。ほかの猫に毛づくろいをしてあげるという行為は、「君は仲間だよ」という意味合いがあります。ほかの猫に毛づくろいをする場合、自分では毛づくろいしにくい頭や首の後ろを舐めてあげることが多いです。仲間意識のない猫同士では、毛づくろいをしあうという行為は見られません。ときに猫は飼い主に対して毛づくろいのような行為をすることがありますが、これも飼い主を仲間と認識していると考えていいでしょう。くつろいでいるときにペロペロと手などを舐めたあと、傍らでリラックスするような姿が見られたら、飼い主を信頼しきっている証拠です。外出した後にしきりに舐めてくる場合は、飼い主の体についた外のにおいを消そうとしているという場合もあります。

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